Gitの「安全性」が実現する「一括置換」の活用
もう、一括置換が怖くない。面倒じゃない。
とある会社では、「一括置換禁止」のルールが厳守されていた
ファイルを跨いで、フォルダ全体でキーワードを検索して、置き換えをする「一括置換」これを行ったがために、どこか観測が及ばないところが変更されてしまい、ソフトウェアにバグが起こってしまったことがあるそうです。
「だから、一括置換は使うな」口をすっぱくして言われました😅
が、そのようなリスクは、現代ではGitによって解決されています。
一括置換をGitで検閲する
Git管理下であれば、一括置換はとりあえずやってしまえば良いのです。
とりあえず行った後に、Gitでその影響範囲が適切であるか?を検閲します。
ソース管理のツリービューボタンで、Diffのリストにフォルダを交えて表示するようにします。
どのフォルダのどのファイルに影響があったのか、一目瞭然ですね。
意図しないファイルに変更を見つけた場合、「変更を破棄」ボタンを使って、フォルダか、ファイルの変更をもとに戻すことができます。
(Diffがあるファイルをプレビューで見に行くことも忘れずに)
リファクタリングが怖くない
「おかしなクラス名にしてしまったが、動かなくなるの嫌だし、時間ないし、そのままにしておこう」
これは、保守性を著しく低下させる原因になります。
たとえば、一見大したことないように感じる「Typo」の類のスペルミス。これが、どのようなリスクを生み出すかは、先人たちが語っている通りです。
Gitは精神と時間に余裕をもたらしてくれますので、「読みやすいコード」に労力を投資するようにしてみてください。結果として仕事が楽になるはずです。
参照置き換えで良い場面は、もちろん多くあります。「一旦思うようにやってみることができる」というのが、Gitを使う本来の強みです。なんでも使ってください。
VSCodeに限ったことではなく、あらゆるIDEで、一括置換には、正規表現を使うことが出来ます。今までそこに置いてあったが、使えていなかった武器です。正規表現を使っていきましょう。