他人のリポジトリを観察してみよう
「クローン」で、ローカルリポジトリを、リモートリポジトリから作る
プロジェクトフォルダにリポジトリを作成するという手順で、ローカルリポジトリを作りましたが、ウェブ上で公開されている他人のリモートリポジトリからローカルリポジトリを作成するという方法(手順)も存在します。
その手順を「クローン」と呼びます。
チーム開発への途中参加や、オープンソース開発への参加など、クローンを使う機会はとても多いです。
世界最大のGitコミュニティ「GitHub」
Gitをリモート(Web上)で取り扱うにあたって、世界で最も利用されているのが、「GitHub」です。
必ず自分のアカウントを作っておきましょう。
GitHubは、完全にプライベートで使う使い方と、リポジトリを一般公開してパブリックに使う使い方が存在し、世の中のオープンソースプロジェクトのほとんどがGitHubで公開されています。
今回は、GitHubに公開されているリポジトリからローカルリポジトリを作ってみます。
WordPressはGitではなく、Subversionというバージョン管理システムで管理されていますが、同時にGitもミラーリングする形で、GitHubで公開されています。
バージョン管理システムとしては、Subversionの方が歴史が古いですが、利便性や合理性の理由で、後発であるGitが現在の主流です。
UIが違えど、手順はほぼ同じです。
GitHub以外に、BacklogやGitLabを使うことがあるかと思います。
プライベートでコンプライアンスにひっかかりにくいことをウリにした、AWSのCodeCommitなんてのもあります。
クローンURLを取得する
GitHubにログイン出来たら、適当に覗いてみたいオープンソースプロジェクトのリポジトリを物色します。
Google 検索で、最初のキーワードに「GitHub」と入れて検索すると良いです。
今回は、「simple-ga-ranking」というWordPressプラグインのプロジェクトからローカルリポジトリを作ってみます。
Codeボタンから、URLコピーボタンを押して、クローンURLをクリップボードにコピーしてください
クローンURLにはHTTPSを使う方法と、SSHを使う方法があります。
SSHを使う場合は、GitHubのアカウント設定で鍵を発行しておく必要があります。
また、GitHub CLIというCLIツールのコマンド(gh)を使う方法もあります。
VSCodeとWebブラウザが使える環境であれば、HTTPSで問題ありません。
クローンURLでローカルリポジトリを作成する
VSCodeの「ファイル」→「新しいウィンドウ」で、プロジェクトを開いていない状態でGitのペインへ行くと、クローンボタンが現れますので、クリックします。
クローンURLを聞かれるので、先程コピーしたURLを貼り付けてエンターをキーで確定します。
続けて、クローン先のフォルダを聞かれるので、好きなフォルダを作成して選択しましょう
これで、Git Graph を見てみると、コミットの様子をうかがえます。
「クローン」までなら、お気軽に
クローンまでであれば、リポジトリの管理者さんたちや、他の利用者さんの目に留まることはありません。
ローカルリポジトリであれば、VSCodeのリファクタ機能が助けてくれるので、コードが見やすくなります。
「オープンソースのプラグインの様子が突然おかしくなった」
など、ひょっとしたらというときは、直近のコミットを覗きに行って、原因を探れるようになりましょう。
チーム内のプライベートなリモートリポジトリであれば、特に権限を絞らないかぎりは、制限なく干渉できますが、一般公開されたリポジトリへの参加は権限が絞られ、プルリクを必ず使うなど、干渉の仕方にはルールが存在しますので、注意しましょう。